気にはなっていたもののそのままにしていた本。
『眠った英語を呼び覚ます』
神戸大学ESSの先輩で会議通訳者の新崎隆子さんがお書きになったと
いうことで読んでみたいと思っていた訳です。
(神大ESSの後輩の前田さんのお勧めというのも大きいですが)
で、アマゾンのマーケットプレイスで頼んでいたのが今日、届きました。
まだ、全然、読んでないんですが、3ページに載っている推薦の言葉に
響く言葉があったのでコレを書いています。
およそ30年前、初めて日本に来た時、中国語とロシア語を学んだ経験から、私はすでに言語の学習に関して5つのことに気づいていた。
一つは、言語は書き言葉ではなく音声であるということ。第二に、その音声を覚えるためには知的記憶ではなく、直感的記憶に頼る必要があること。三番目は、音声を覚える、つまり直感的記憶の中に加える唯一の方法は、集中的あるいはダイナミックなリスニングであること。第四に、集中的リスニングに欠かせないのは、聞き手がその事柄に興味を持てる内容であること。そして最後に、音声を記憶に刻むためには、その音声を他の人に伝えたいと思うこと、つまりダイナミックなスピーキングが必要だということだ。
グレゴリー・クラーク(多摩大学名誉学長・国際教養大学副学長)
<下線は引用者による>
せやねん。
言語は音声やねん。
そもそも言葉は音声としてしか存在してなかった訳で、
文字が発明されて書き言葉が発達したのは随分あとの話。
だから、いくら大人になってから学習を始めると言っても
音声から入っていかないとアカン。
で、音声をしっかりと身につけるためには
“聴いて喋る”必要がある。
(↑っちゅうか、当たり前の話です、コレ(^^;)
TOEICのスコアだけが目標になってしまうと、
“聴いて”の部分はそれなりにするんかもしれんけど、
“喋る”がおろそかになってしまう人が多いんやないですか?
それは、アキマセン。
ちゃんと“喋る”練習もして下さい。
といいますか、
話し言葉と書き言葉を比べた場合、より単純なのはどっち?
当然、話し言葉ですね。
音声は一瞬で消えるわけやから、あんまり複雑で長い文を
使う訳にはいかん(というか、話してる方が途中で忘れる(--;)。
一方、書き言葉はいつまでもそこに存在し続ける訳やから
多少ややこしい構造になってても問題はない。むしろ、あまりに
単純な構造の文が続くと幼稚すぎて読むに堪えなくなる。
っちゅうことはですよ。
学習の初期の段階にいる人ほど、“聞く”と“喋る”をやって
貰わんとアカン訳です。
より簡単な話し言葉が十分に身についてないうちから、
より複雑な書き言葉を一生懸命追いかけても効率悪いだけですから。
さて、この本、楽しみです。
また感想などアップするかも知れません。
(え、“かも知れません”なん???)
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