今現在はシンドくてうまく出来んことを始めなアキマセン。
今日、専門学校の学生さんと話しててふと口から出てきた
例え話がオモロかったんでブログでも紹介しますね。
いくら速く歩いても、走ることにはならん。
歩くのって、前に出した足が着地してから後ろの足を上げますやん?
両方の足が地面についている瞬間が必ずあるんですよ。
それが歩くっちゅうこと。
一方で、走るのは両方の足が同時に地面についてる瞬間って一度も
ありませんわな。というより、どちらの足も地面についてない瞬間が
しょっちゅうありますわ。
どちらも「人間が2本の足を交互に前に出して前に進む運動」と
いう点では共通してんのに、共通点はそれだけで、実は全然
違う運動なんですよね。
つまり、歩く動作をいくら早くやっても、走るにはならんちゅうこと。
歩くのを大量にやっても走るにはならんちゅうこと。
つまり、走れるようになろうと思うたら、両方の足を地面から離す
瞬間を作る勇気が必要なワケ。
今までやってきた「歩く」という行為を如何に速くやろうと、
如何に効率よくやろうと、「走る」にはなりません。
最初はうまく出来ない「走る」という行為を始めんことには
走れるようにならん訳です。
補助輪をつけていくら自転車の運転の練習をしても
補助輪なしで自転車に乗れるようにはならん。
これも理屈は一緒ですな。
補助輪が付いていて、ぜったいに倒れることはないという
安心感に包まれて自転車に乗っている限りは、曲がり角を
体を傾けて素早く曲がる二輪車特有の乗り方はできん訳。
斜体を傾けて曲がってこそ二輪車であり、自転車なわけで、
補助輪が付いた状態で乗ってるのは子供が三輪車に乗ってる
のと、基本的に変わりません。
自転車に乗れるようになろうと思えば、まずは補助輪を外す
勇気を持つことが大切ですわ。
TOEICも一緒ね。
パート7で巧妙に仕組まれた(笑)トラップにひっからない
ようにするためには、問題文全文を通読して理解し、設問に
答えるとき方を始めるのが楽です。
初心者、中級者のうちは無駄とされてきた「全文通読」が
上級者としてスコアを上げていくには必要になってくる
ワケですよ。
これは、「設問を先に読んで答えがありそうなところを探す」と
いう読み方を如何にたくさんやろうと、如何に速くやろうと、
出来る様にはなかなかなりません。
全部を読んで全体像を把握しつつ、詳細もある程度は記憶に
残す読み方ができるように案るためには、そういう読み方で
読む量を増やす必要がありますよね。
当然、解き方を変えたばかりはスコアが下がるリスクもあります。
(毎回公開テストを受けたりするからそうなるんやけど)
新しいやり方を始める。
で、その方法に慣れるまで続ける。
これをやっていかないと、いつまでも幼虫は幼虫のまま、
さなぎはさなぎのまま、美しい成虫にはなれへんワケです。
さぁ、新しいやり方、始めましょう。