今日は第200回の記念の回を迎える TOEIC を受験せずに、
神戸大学ESSドラマセクションの春公演を観に行って
来ました。
そのタイトルが
"It's a Wonderful Life"。
邦題は『素晴らしき哉、人生』。
父親の死など周りの状況のために、自分の夢をあきらめて小さな
会社を引き継ぐことを余儀なくされた主人公が、困難に立ち向かい
ながらも頑張っていた矢先、大金が無くなって八方塞がりに。
思いつめた主人公は自殺しそうになるが、現れた天使によって、
自分の生まれなかった世界を見せられ思いとどまる、という話。
5月の下旬なのに舞台の設定はクリスマス(笑)。
ゴールデンウィークまで、何度か練習を見に行って、発音指導
なんかをしてたんですけど、その時点ではまだまだ荒削りで
発音も改善すべきポイントが山積みという感じでした。
それからの約3週間でどれだけ良くなったのか、正直なところ、
それほど期待せずに観に行ったんですが、かなり良くなってま
したね。よう頑張りました。
とりあえず、かなりの部分が字幕を見なくても分かるレベルに
なってます。これを読むと「おいおい、どうにかセリフの意味が
分かるレベルかい」と思うかと思うんですけど、少なくとも僕が
見たなかでは、大学生の人たちがやっている英語劇というのは、
ほとんどが、それすら達成できてないレベルです。
何しろ、日本語の話し方のままで英語を話してしまうために、
無いはずの母音は入りまくってるし、音節の後ろ側の子音が
ないんですごくすごく平坦なべちゃーーーーーーっとした
英語になってるか、逆にそれを避けようとしてやたらと強弱を
強調して怒鳴り散らしてるようにしか聞こえなかったり。。。
上手い人は上手いんですよ、当然。
ただ、中に何を言っているのかホンマに分らん人が何人か
混じっているというのがほとんどのパターンです。
ホンマ、「英語は強弱の言語」という悪魔の呪文に囚われて
理解不能な英語を話している人、めっちゃ多いんですよ。
強勢のある部分で息をたくさん使いすぎて、逆に強勢のない部分で
息を絞りすぎてて、朝鮮中央テレビの女性アナウンサーみたいな
話し方になってることがめっちゃ多いんですね。
怒ってるとしか思えない。。。
それから弱いところがホンマに弱すぎて、音節が無くなってしまって
意味が分からないというケースもめっちゃ多いわけです。
今回の公演でそういう場面が皆無かというと、そうでもないとは思うん
ですが、少なくとも、今日はほとんど気になりませんでしたね。
まぁ、練習を見る過程でセリフを文字でも見ているから分かるという
面もあるとは思うんですけど、全般的に見てかなり英語を聞き取る
ストレスは少なくて済みました。
僕は日本人が英語で表現しようとしているのを聞く場合、話し手の
英語があまりにも日本語っぽすぎると、「いや、そこはそうと違うて
こうやろ」てな感じで、口パクシャドウイングしてしまうもんなん
です。
スピーチとかドラマのセリフとかね、あまりにも不要な母音が入り
すぎてるとか、「感情こめてます」感満載で過剰に声を大きくして
わめいてしまってたりとか、そういう拙い表現方法のために伝える
べきメッセージが全然伝わってこない場合に、自分で言い直して
そのメッセージを味わうんですよ。
嫌なヤツですねぇ。。。(滝汗)
ですが、今回はそれが一度も起こりませんでした。
それだけ、英語のセリフを大切に扱えてると思います。
(もちろん、アラを探せばなんぼでも指摘は出来るんですけどね)
お話自体はとても心温まるストーリーで、分かりやすいと思います。
ジーンと胸を打つシーンもあります。
明日(5/25)も公演があります。
神戸大学国際文化学部のシアターD300という施設で午後5時30分という
ちょっと早すぎる時間ですが、お時間が合う方はぜひご覧になってください。
カンパ制なので、入場は無料です。
詳細はこちら。