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『Private Lesson』



2016年12月07日

納得のいく伝え方

先週の日曜日(12/4)は名古屋まで青谷優子さんの英語朗読ワークショップを
受けに行ってきました。

英語の朗読とは言いながら、僕が選んだのはLincolnのThe Gettysburg Address。
スピーチですな。これ、一度はやっとかなあかんのちゃうかなぁ、という思いが
あって、この機会に選びました。

というのも、僕は大学ESS出身なんですが、この The Gettysburg Address とか
Kennedy大統領の就任演説とかは、ESSでやらされるレシテーションの定番的な
スピーチでありながら僕はやったことがなかったから。(僕が現役のころは
付き合いのあったの英会話学校との関係で新約聖書の一節でレシテーション
コンテストをやってたんで、これら定番の2つをやる機会がなかったんですね。


で、選んだものの、仕事がバタバタしていたこともあってロクに練習もできず
当日を迎えました。

すると、スピーチの後半が「しっくりこない」んですね。どういう言い方を
しても、なんとなく喋ってる自分自身が納得できない。おさまりが悪いんです。

で、さらにああでもないこうでもないと試行錯誤をしたり、もう一度、意味を
考えてみる時間を取ったりしているうちに、なんとなく光が見えてきました。

やっぱり、最初の段階ではテキストの理解が表層的に過ぎて、Lincolnが
何を考え、何を感じていたのかが全く分かってなかったんやと思います。

(まぁ、今もどれだけわかってるのかはなはだ疑問ですが)

それでも、とりあえず、自分なりに納得できる落としどころが見つかったので
一応、モヤモヤ感はなくなりました。


ま、そのあと青谷さんにもらったコメントをパフォーマンスに落とし込む前に
発表の時間がきてグダグダになってしまったのは残念でしたが(苦笑)。


芝居のセリフでも同じことが言えると思いますが、前もって決まった内容を
伝える場合、その中に含まれる一つ一つの言葉を言うときに、言う人がどう
いうことを感じ、どういうことを考えて言っているのか、自分なりに納得が
いくまで考えて練習する必要がありますね。

言うてる本人がなぜその言葉を発しているのかを納得できずに話していて
聞いている人に伝わるはずがありませんから。



 
posted by processeigo at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 練習方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Communicating Doors

先週の土曜日(12/3)に神戸アートヴィレッジセンターで行われた
神戸市外国語大学の第67回語劇祭に行ってきました。

2つの英語劇を観る機会があったのですが、僕が気に入ったのは
英米語劇団が上演した"Communicating Doors"という作品。

あるドアが、20年前に戻れるタイムマシンになっていて、その
ドアを通って主人公が行った時代で出会った人と一緒に、ある
人を殺人犯から救い、それが後世に生きる自分たちの人生をも
良い方向に変えるというお話。

(ざっくりし過ぎて分からんかもしれませんが(笑))


登場人物は6人だけで、6人が揃ってそれなりのレベルの芝居を
してくれました。「それなり」というのは、不自然な演技も
発音が崩れて分かりにくいセリフも散見されるものの、芝居の
世界から放り出されるほど酷い演技・発音の人はいなかったと
いう意味です。

だいたい、大学ESSドラマセクションの公演を観に行くと、
1人や2人は「いやいや、ちょっと待ってくれよ」というような
日本語訛りがきつすぎて英語として理解が困難なセリフを話す
役者がいるものなんですが、英米語劇団の皆さんはそんなに
酷い人がいなかったんですね。

これは素晴らしいこと。


改善できるポイントとしては、
1)日本語の影響を受けた発音を直すこと
2)より自然な演技を追い求めること
3)照明などのスタッフワークの精度を高めること
でしょうかね。

日本語の影響を受けた発音というのは、完璧に取るのはかなり
難しいんですが、本来ないはずの母音を入れないことや、子音が
続くときに最後の子音以外は途中まで発音してドンドン次の
子音にバトンタッチしていくこと、英語の【子音+母音+子音】と
いう音節構造を守って話すことなど。

自然な演技というのは、なかなか難しいんですけど、もっと人間を
観察するのが良いんじゃないでしょうか。腰の曲がった老人の描写が
人工的なことや、ちょっと感情が動くような場面でセリフを言う直前に
無駄に息が出ていることなどを改善するともっと自然な人間に見えると
くると思います。

スタッフワークについては、僕自身が照明をやっていたのでついつい
照明中心になります。

地明かり(演技を見せるベースになる明かり)が作りきれていない
シーンがあったのがちょっと残念でしたね。ちゃんとした明かりが
当たっていないところで芝居をしてるのはもったいないことです。

また、タイムマシンの表現もステージ袖に置いたスポットライトを
何の色も付けずに点灯させるだけではなく、もう一工夫をしてもら
えると良かったかなぁという気がします。


なんとなく、改善案に関する文字数の方が多くなって印象が良くない
かも知れませんが、僕が今までに観た日本人による英語劇公演の中では
確実に平均を上回っています。来年も観に行くのが楽しみになる舞台
でした。


 
posted by processeigo at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
TOEIC・発音・茅ヶ崎方式@西宮北口
プロセス英語会
 

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