解説が詳しくて分かりやすい。
というのがありますね。
ただ、僕は必ずしもそうではないよなぁ、と思うてます。
というのは、解説ってのは、結局のところ、著者なり講師なりが
「ここは分かってない人が多いかな」と思って用意してるわけです。
自分の分からないことと合致している保証はないわけですな。
と同時に、誌面に収まる長さに調整してます。
僕もわずかながら書籍の出版に携わることができましたけど、
本というのは不自由なもので、1つの問題に割けるスペースは
一定なんですよね。
簡単な問題であっても、色んなポイントを含む問題であっても、
使えるスペースはあまり差がありませんから、出題ポイント
以外の重要箇所についてはあまり書けません。
著者がいくらサービス精神を発揮してたくさん解説しようと
思っても現実的には出来ひんわけですね。
そんなワケで、「解説を読んで勉強する」というのは、非常に
僅かな知識しか得られへん行為やというのが分かると思います。
せっかくなら、問題文全体から学んだ方が良い。
そして、それができるのは、自分しかいない。
著者や編集者に出来るのは、最大公約数の読者にとって
役立つコンテンツを作ることしか出来ひん訳やからね。
アナタ向けのカスタムメイドの教材はアナタ自身が作らんと。
この辺りはずっと前からこだわりがあって、僕が会員さん向けに
発行してる『Be Proactive』というメール通信に載ってる解説は
メッチャ簡潔。
「そんだけしか書かへんかぁ!」って思うくらいですわ。
ホンマ、一言やからね。
特に『Be Proactive』を読むウチの会員さんには、Proactive
learners であって欲しいと思うてますから、自分で学ぶチャンスを
奪うような詳しい解説は書けません(笑)。
2007年に出し始めた当初から、その方針は変わってません。
その癖が染みついてて『2カ月で攻略 TOEICテスト900点』を
書くときに苦労したほど(笑)。
正解の根拠から不正解の根拠まですべて網羅して目的地まで
連れてってくれるタクシーの運転手さんやなくて、
ルートを確認してペース配分を考えながら目的地までランナーが
自力で走るのをサポートする伴走車でありたい(笑)。
ま、そうは言うても、週に6回メールを送る『Be Proactive』や
からこそできる簡潔さ加減なんでしょうね。
書籍なんかの場合は、伴走が出来ひんから、まぁ、詳しく書かんと
手に取ってもらわれへんやろうし。。。
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