『TOEICテスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング』の亀速。
オリジナル音声の0.7倍速で再生される音声のことですが、
これ、何のために入ってると思います?
等倍の並速でも聞き取れない人向け?
まぁ、確かに通常の速度では聞き取れない人がトレーニング
するためにも役に立ちますね。
じゃぁ、等倍で一応、聞き取れる人には何の役にも
立たないか、というと、そんなことはありません。
ウチの Web会員のKさんがそこに気付いてコメントを
くれました。
鬼ヘンの中にある、0.7倍の教材が発音の練習に役立つ
気がしてオーバラッピングしています。
音と音がつながる感じが等倍速度より良く分かります。
そうですねん。
発音矯正と、その結果としてのリスニングの精度アップに役立ちます。
0.7倍速の音声を聞くことによって、音と音のつながりがどう
なってるんかがより正確に分かりますから、自分が再現するのも
しやすくなりますな。
自分がより正確に再現できる音は認識しやすいんで、リスニングの
際にもよりストレスなく意味が取れるようになります。
例えば、equipment という単語の p から m に移るところが
どんな風になっとるのか?
普通は p は最後まで発音しませんな。
唇同士がくっついて息の流れが止まったら、唇を閉じたまま
声帯が振動し始めて(声が出始めて)鼻に息が流れ始め
ますねん。
て、この状態(唇が閉じて鼻から息が出る)は m の音が
出るときの仕組みやから、知らん間に p から m に移行
した訳やね。
その音から音への移行の仕方が手に取るようにわかるのが
亀速の最大のメリット。
あとは真似して出来るように練習して、いつでも再現できる
(=定着する)ようになるまで繰り返すだけ。
それができるようになると、リスニングは段違いに楽に
なりまっせ。
目立つ単語を手掛かりに、その前後にあるモヤッとした
ところを想像で補いながら内容を想像せんでも、最初から
全部クリアに聞こえるようになりますわ。
Part 3 & 4 で聴き取りに苦労しながらも、TOEIC 経験値で
カバーしてリスニング450点以上を取ってるような方にこそ
亀速をしっかり活用していただきたい!