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『Private Lesson』



2014年08月21日

どこまで音にこだわるか?

メルマガ『基礎からパート5』をお読みいただいている
Nさんから質問がありましてん。

普段、メルマガの読者の方から質問をいただくと、メルマガで
内容を紹介して回答することが多いんですが、今回はちょっと
長くなりそうなんでブログで。


ご質問の内容:
以前発音セミナーに参加させていただいたNです。

発音にこだわって音読を実践したおかげで5月のTOEICで目標の900点を突破することができました。

発音を意識するきっかけを作ってくださったのは天満さんなので感謝しています。

そこで質問なのですが
セミナーで天満さんは発音記号のaとa:の違いは長さではないとおっしゃっていました。

しかし僕の耳にはaとa:の長さ以外の音声的違いが聞き取れません。

この2つの発声の違いをご教授いただけると幸いです。

イギリス英語ではaはshort oになるので区別は容易ですが
アメリカ英語だと自分でaとa:を区別して発音できないと困ると思い質問させていただきました。


まずは TOEIC 900点突破、おめでとうございます。
(900点を突破するような方が『基礎からパート5』を
 お読みいただいているというのも凄いなぁ。)


さて、肝心のご質問。

> セミナーで天満さんは発音記号のaとa:の違いは
> 長さではないとおっしゃっていました。

の部分が、僕は記憶がないんです(汗)。


普段、発音セミナーや発音ワークショップで例に出すのは

Eat の[i:]と it の[i]なんですよね。

この2つの音は、基本的に音の長さで違いが生じている
ワケではありません。


まぁ、何も条件を付けずに eat という単語と it という
単語を単独で発音してもらった場合、[i:]の方が[i]よりも
若干は長くなることが一般的やとは思います。

あくまでも【若干】長くなる程度でっせ。

日本語の飯田さんの「いー」と伊田さんの「い」のように
倍近い長さの違いはアリマヘン。


日本語はモーラっちゅうらしいんですけど【子音+母音】を
単位に一塊の音を一定の長さ(拍、モーラ)で発音して
ますから、飯田さんのお名前は3拍(3モーラ)ですわ。

一方の伊田さんの方は2拍(2モーラ)ですな。

「いー」と「い」の部分を見ると、それぞれ2拍と1泊
やから、「いー」は「い」の約2倍の長さになっとります。


ところが英語の場合は、【子音+母音+子音】が1つの
カタマリで、これを音節と呼んでます。

eat も it も先頭の子音が欠けた音節になっとりますな。

両方とも1音節です。


同じ音節ってことは、基本的にほぼ同じ長さですよ。

もちろん、文の中に入って文全体のリズムに飲み込まれたら
音節の長さというのは多少、長短の差がでてきますわな。

特に英語の場合は、矯正のある音節がほぼ均等な間隔で
登場する傾向があるんで、

Mike eats anything the minute it is offered to him.
(マイクは何でも提供された瞬間に食べる)

という文やと(なんちゅう例文や。。。)


矯正がある音節は

[maik], [ki:ts], [tsen], [min], [zaf]

ですかね。(offer の最初の母音を正しく表記でけんけど)


すると、eats の[i:]は強勢のある音節やからちょっと長め。
it の[i]は強勢のない音節やからかなり短め。

eats any と同じくらいの時間で minute it is off を言わな
アカン訳ですわ。

eats an という2音節の部分と、minute it is off という
5音節の部分をほぼ同じ時間で言い終わら名アカン訳やから、
nute it is の部分はかなり速く言わんと収まりまへんからな。


話、戻しましょ。


文の中で発話われる場合は、上で見たように、文のリズムに
よってそれぞれの母音の長さも影響を受けますわ。

ただ、単語を1つだけ発音するようなときは、全ての音節が
同じくらいの長さになりますから、eat も it もほぼ同じ
長さで発音されるわけね。


せやから、日本語の場合のように約2倍みたいな長さの
違いは生まれて来まへん。


という意味で、[i:]と[i]の音の違いの本質な音の長さや
のうて音の質の違いですわ。響きが違うワケ。


[i:]というのは、喉の中でも口の真後ろくらいのかなり
高い位置で響く音ですな。

一方の[i]は、喉の中でも首のど真ん中くらいのかなり
低い位置で響く音です。


両方とも、日本語の「い」に近い響きを持ってる音やけど、
[i]の方は喉の奥の方で響く関係であんまり「い」らしさが
クッキリハッキリしまへん。

ちょっと「え」っぽいような響きを伴いますな。


せやから、[i:]と[i]の違いの本質は、音の長さやなくて
音の響き。


ここまでが、普段の発音セミナーや発音ワークショップで
お話しする内容。


で、ご質問の[a]と[a:]っちゅうことなんですけど、
そもそもこの2つの記号がどの音を表しているのか
ちょっと判断しかねてます。


特に[a:]というのがどんな音のことをイメージしてはるのかが
ちょっと分かりにくいんですわ。


想像するに、アメリカ英語で hot を発音したときの母音の
音を[a]と表現してはるんやないかと思うんですよね。

ただ、[a:]というのがどこに登場する音なんかが想像できて
まへんねん。


ひょっとしたら car なんかの [ar]の部分がイギリス英語
では[r]が殆ど響かないのを[a:]と表現してはるんかな?

実際、そう表現してる辞書があるんでそうなんかなとは
思うんですが、そうするとそれはアメリカ英語では[ar]と
なる訳で、[a]と[a:]の違いを発音し分ける必要がないんと
ちゃうかと思うんですよね。




と、ここまで思いっきり引っ張ってきましたけど、
身も蓋もない結論を書いてしまえば、

あんまり神経質にならんでも良いんとちゃうか?


てことになりますねん。


というのも、母音っちゅうのは地域によってかなり
違うんですよね。

日本語でも、大阪の人の「い」と青森の人の「い」は
なんか違うように響きません?


微妙に聞き分けたら違うねんけど、どっちも「い」と
認識されるわけですわな。


英語でもある記号であらわされる音には一定の幅があります。
で、その幅の中に収まる音が出せたら充分であって、あまりに
微妙な音の違いに関しては音声学者の皆さんに任せておいたら
よろしやろ。


 


posted by processeigo at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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TOEIC・発音・茅ヶ崎方式@西宮北口
プロセス英語会
 

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