ワークショップでした。
まぁ、演技といっても台本を持ちながらなので、中心はセリフの
言い方でしたけどね。
で、その中でまぁ、いろいろお伝えしたんやけど、そのうちの一つが
急ぎすぎないで欲しいってことです。
英語って「速い」というイメージがあると思うんですけど、それは
英語を日本語の音節でとらえようとしているからであって、英語そのものが
速いわけではないんですね。
どっちかというと、英語は速く話しにくい言語です。
何が言いたいのかというと、例えば strike とストライクの比較の話。
strike というのは1音節です。でその1音節に5つの音素が入ってます。
s、t、r、ai、k の5つね。
一方のストライクの方は、5音節ですね。で10個の音が入ってます。
で、この2つを同じ時間で言い終わろうとすると、圧倒的に日本語の方が
忙しいわけですね。
かたや1音節、かたや5音節やから、日本語の場合は英語の5倍の
音節を同じ時間で言わなあきません。忙しい〜〜〜っ!
ただね、ここで見方を変えると、日本語の音節というのはとても短い
訳ですよ。
su、to、ra、i、ku という構造やから、1つの音節に含まれる音素は
1つとか2つだけしかありません。
英語の音節には5つの音素が入ってるんで、音節単位で見ると
英語は日本語の2.5倍なり5倍なりの音の数があるわけです。
ということは、1つの音節を速く話そうと思うても、なかなか速くは
言われへんわけですね。
それを無理やり速く言おうとすると、本来あるべき音節や音素が
無くなってしまうわけ。で、結果としてセリフがお客さんに伝わらない。
一般の人なら話し相手にとってもとっても負担をかける話し方に
なってしまうわけですね。
せやから、必要以上に慌てずに、ちゃんと音節を正しく発音することを
意識して話してあげると、相手にも伝わりやすい話し方で楽に話せる
ようになります。
ぜひ落ち着いて、慌てずに丁寧に話してみてください。