もう、これは僕が大学生の時に『一人全役演じ分け遊び』を
やっていたのと基本的に一緒。
『一人全役演じ分け遊び』というのは、今をさかのぼること
約30年前に夜な夜な、映画 Amadeus を観ては、全部の役の
全部のセリフを役者のセリフ回しに合わせてシャドウイングと
いうかオーバーラッピングというかコピーイングというか、
まぁ、同じようにセリフを言うてたわけです。
当時はESSで英語劇にハマっていたころで、英語で演じると
いうのを楽しみまくっていたわけですけど、それぞれのセリフを
言うときにその役の気持ちを感じながら口調を完全に合わせて
同じようにいうわけですね。
これ、自然な英語のインプットにめっちゃ効きます。
単に表現に使われている単語を覚えるだけではなくて、その時の
感情を表した言い方をそのまま脳のハードディスクにコピーする
感じですから、自分が似たシチュエーションに出会ったときには
頭の中にある表現がそのまま使えるわけね。
まぁ、映画1本で覚えられるシチュエーションというのは凄く
限られているんで、そのまま使える表現というのは実際に必要な
ものに比べれば、ごくごく僅かです。
でも、感情の表現方法にはそんなにたくさんのバリエーションが
あるわけではなく、基本的なパターンを体に染み込ませれば、
応用するのは比較的簡単なんですね。
この練習の胆は、「なりきる」こと。
そして、徹底的に音を真似ること。
適当に10回繰り返す、なんて取り組み方では全然役に立ちません。
同じ10回でも、本気で感情を感じながら真似ていけばかなり
効果が上がります。
まぁ、ホンマに喋っているように言えるようになろうと思えば
10回じゃ足りませんけどね。