ちょっとした論争(笑)をした。
僕自身は、極力口に余分な力を入れず楽に発音して正しい音を
出せるように指導したいタイプ。世間で主流(?)の口の形に
注意して、hotの母音なら口を大きく盾に広げたり、seatの
母音なら口を横に目一杯広げたりという指導には反対なんですね。
実際に、そんなに口を縦横に大きく動かしていたらスムーズに
喋れないから。
これに対してJoyさんは、口の形の指導も大切だというんですね。
最終目標としては無駄な力みのない、口を大きく動かさずに話せる
ように持っていくけれど、途中の段階までは口を大きめに動かす
よう指導することも必要な場合があるという立場。
で、その理由として、最近の若い人は日本語ですらはっきり発音を
区別できないほど口の動きが小さい人がいるからだとか。
その話をしたときは、その理由に納得がいってなかった僕なんですが、
昨日、口の動きがほとんどなくて日本語にしか聞こえない英語を
話している人を目撃したんですよ。
んー。
中には口の動きが小さすぎて発音が上手くできていないというケースも
実在するみたいですね。
とは言いつつ、僕の指導方針に変更を加える気にはなりませんけど。。。
というのも、口の動きだけが原因という訳でもないので、問題の現象が
起こっている音に関しては問題が起こった単語なり表現なりを練習する
過程で修正していけば十分やと思うからですね。一部で問題が起こって
いるからと言って、最初からすべての音に関して口の動きを強調した
練習をする必要もないと思うからです。
もともと、きれいに出ていない音に関しては、それだけを取り出してきて
矯正するべく練習をしてもらうことはやってますから、これまでの方法を
変える必要はないわけです。
逆に、口の形を気にしすぎるあまり、全然スムーズに喋れない人を山と
いうほど見てきているんで、基本的には口の形は気にせずに、聞こえた
音を出す意識を持つだけで練習してもらいたいと思うてます。
あ、これは主に母音の話です。子音に関しては口の形や舌の位置が
ずれると全然違う音になってしまうんで、僕のレッスンでも、形を
練習してもらう機会が母音以上にあります。