スピーチについてです。
僕はToastmastersというパブリックスピーキングの練習をする世界的な非営利団体に所属していて、普段は自分が所属するクラブ(Shin-Osaka Leaders Toastmasters ClubとNishinomiya TGIF Toastmasters Clubで活動しているんですが、年に1回、International Speech Contest(国際スピーチコンテスト)というのがあります。
International Speech Contestは各クラブから始まって、数クラブが集まるAreaという枠組みでのコンテスト、数Areaが集まるDivisionという枠組みでのコンテスト、Divisionが集まるDistrictという枠組みでのコンテスト、Districtが集まるRegionという枠組みでのQuarter Final(ビデオ審査)を経て、Semi-Final、World Championship of Public Speakingと呼ばれる決勝まで続きます。
今回の記事のタイトルにした"Pretending Not to Know"は、今年のWorld Championship of Public Speakingで2位に入賞したLinda-Marie Millerさんのスピーチのタイトルです。
そのスピーチがこちら。
個人的には、このスピーチが入賞したのはとても嬉しいと思ってます。
というのも、Toastmastersのスピーチコンテストで入賞するスピーチの多くが、日常の他愛もない出来事から得た学びについて語るもので、その多くが自分がスピーチの主役で「あることがきっかけで学んだ教訓を生かして成功したよ。皆さんもそうしてみませんか?」というパターン。
まぁ、無難っちゃ無難なんやけど、使われている素材が多少違うだけで、人畜無害(笑)なものが多いっていう印象なんですね。
でも、このスピーチは人種差別という重要な問題について語っています。自分自身が体験したことを使って、白人女性である自分自身の内省とともに、差別をなくすために行動する決意を語っています。
Toastmastersというのはパブリックスピーキングのスキルを磨く場所ではあるんやけど、単にスキルを磨くだけでなくて磨いたスキルを使って意味のあることを語ることがドンドン実践されていくのが確認できたのは嬉しいことです。
とか言いながら、これからこのスピーチについて、良いなぁと思う点を何回かに分けて書こうかなと思うてるわけで、それはまさにスキルの面に焦点を当てた話になりそうなんですけどね(汗)。
まぁ、「それはそれ、これはこれ。」ということで(笑)。