前々からやってる
『発音ワークショップ』ですけど、
やはり1日だけでは「実践するまでには壁を感じる」という方も
少なくない様子。
ということで再開した
『発音レッスン』ですが、
第1回を今日、終えました。
まだお知らせもあまりできてないということで、参加はお1人のみ。
ゆっくり練習できました。
で、何をやってるのか?
一つ一つの発音を取り出して順番に、なんてことはやりません。
英語の母音は日本語と比べてかなり種類が豊富なんで、一つずつ
やる価値はそれなりにあるようにも思いますけど、子音なんて
殆ど日本語にあるものと一緒です。
まぁ、細かく見たら微妙に違うんですけど、日本語の子音を使って
代用しても全然問題ないくらいの微妙な違いですわ。
あ、th とかのように日本語にない音もあるし、si みたいに
日本語にはない組み合わせもあるんで、その辺りは練習しますけど
そればっかりに専念するってことはしません。
それから、似た音の違いを発音し分けるために似た音を含む
単語を発音し続けるなんてこともしてません。
foot - food, look - Luke, book - boot なんて必死に
やらんでも、文脈があったら全く問題なく伝わるし。
あ、それと She sells seashells down by the seashore. みたいな
早口言葉系の文も一切しません。
これって、日本語で考えたらわかるんですけど、早口言葉なんて
練習してんの、役者とかアナウンサーのように「言葉で伝えるプロ」か
それを目指す人だけですやん?
いわば、プロ仕様の練習なわけですよ。
なんでそんな難しいことを初心者にやらすかなぁ????
それって、単に「先生」が優越感に浸るためだけちゃうんか?
なんて穿ったことを考えてしまうくらい、不自然なことですわ。
んなら何をやってるか?
文章を読んでます。Steve Jobs さんのスピーチ。
"Stay hungry, stay foolish."が有名なあのスピーチです。
とっても強いメッセージを伝えるために紡ぎだされた言葉を使って
練習してます。
メッセージを伝えるために使われた言葉を使って、実際に自分たちが
コミュニケーションを取ろうとしたときに出てくる可能性の高い
音の組み合わせを練習するわけです。
特に大事なんが、子音と子音の組み合わせ。
英語と日本語の最大の違いは、ココですわ。
英語の場合は、子音の後に別の子音が来るのが日常茶飯事。
子音の後には必ずと言ってよいほど母音が続く日本語とは
まったく別の音の組み合わせになってます。
で、子音と子音が続くときってのは、最初の子音の途中で
次の子音にドンドン移っていく訳なんですけど、これが
日本人には難しいワケ。
ついつい子音を最後まで言うてしもうて、ついでに無いはずの
母音を入れてしまうから、音節がやたらと増える。。。。
そうなるともう、聞いてる人にとっては苦痛なほど分かりにくく
なるんですよね。
で、音節を増やしまくって話している当の本人にとっても、
子音と子音が自然につながっている英語が聴き取れない原因に
なってます。
話し手にとっても聞き手にとっても甚だ迷惑な、余分な母音の
挿入をしないための練習を、Steve Jobs さんのスピーチを
使いながらじっくりやっていってます。
まだまだお申し込みがあまり入ってなくてじっくり練習できますからね、
ぜひ
『発音レッスン』、お越しください。